予約なし枠は4時間以上待ちと凄い人気です。
こちらは予約して行きました。
イタリア館は巨匠の作品を実物で見れることから、満足度の高い声をよく耳にします。

個人的な感想ですが、イタリア館で満足された方々は是非ともイタリア旅行して美術館、博物館、教会を訪れるべきです! “本国には巨匠の作品が溢れています!“ 驚きと感動の連続間違いなしです!
予約あり列なので待ち時間0ですぐにパビリオン内へ入れました。
それでも展示室前で15分程待たされますが、この時はイタリアの伝統工芸等を見ながら待つことが出来ました。

目の前で粘土をこねこねして作っていた窯に入れて焼く前の陶器。

レーズンにチョコをコーティングしてココアをまぶしています。並んでいる人たちに配ってくれました。

スタンプ希望の方はこの待ち時間で押印します。
展示室へ誘導されて、座りながらイタリアの歴史映像を観終わるとスクリーンが開き、

いきなりファルネーゼのアトラスです。
ナポリ国立考古学博物館から空輸で運ばれて大阪万博へやってきました。
アジアでは初の展示です。
西暦150年頃に制作。大理石製。高さ2m、重さ2t。
伊東マンショの肖像は1585年の作品。
日本からヨーロッパへ初の外交使節団「天正遣欧使節」を率いた若き貴族。この当時スペインで流行った優雅な服装で描かれました。

ミケランジェロの「復活のキリスト」は、
ローマ北西部のバッサーノ・ロマーノの教会から運ばれてきました。

飛行家アルトゥーロ・フェラリンの飛行機
約100年前にローマ✈東京間の飛行を実現した木製飛行機の骨格が復元され展示されています。
詳しい説明は展示室のパネルに記載あり。
ガラヴァッジョの「キリストの埋葬」
1602~1604年に制作された作品。
ヴァチカン美術館から大阪へやってきました。
数多くの画家たちがキリストの降架から埋葬までの物語を描いていますが、大阪万博で拝見できるガラヴァッジョの「キリストの埋葬」はその中でも最高傑作と云われています。
3人のマリアが描かれ、
両腕を挙げているのがクロパの妻マリア。
右から2番目の若い娘がマグダラのマリア。
ベールを纏っているのが聖母マリア。

レオナルド・ダ・ビンチによるスケッチ画
アトランティック手稿
ミラノの図書館からやって来ました。
科学から技術、芸術から建築まで、スケッチや習作の1119枚のシートからなるレオナルド・ダ・ビンチの最大級コレクション。
そのうちの4枚が展示されているとのこと。実際には2枚しか確認出来ませんでした。
じっくり見ることはできません。
秒で一枚写真撮ったらすぐにその場を離れなければなりません。
仕方がありません。大勢の来場者が長い時間待っています。

レオナルド・ダ・ビンチはルネッサンス期に他の巨匠と同じくメディチ家からの庇護を受けて芸術や学問に勤しんでいたけど、天才過ぎて次の興味が湧くと現在進行形の作品を放り出して新たなことに専念していたから大パトロンのメディチ家からはあまり良く思われていませんでした。
レオナルド・ダ・ビンチは多くの未完成の作品を残しています。
居心地の悪くなったフィレンツェを後にし、ミラノ公国へ移り大変活躍しました。スカラ座とガレリアとの間にある広場にダ・ビンチが美少年たちを侍らせた大きな像があります。
晩年にフランスからお呼ばれして、ロワールの古城エリアで生涯を閉じています。奇抜なデザインのシャンポール城はダ・ビンチのアイデアでは?と云われています。フランスへ渡る際に持って行ったのが有名なモナ・リザ(ジョコンダ)です。
因みにモナ・リザの背景は、フィレンツェからローマへ向かう高速道路の左手から見ることができます。いつもそこに差し掛かるとドライバーさんが「風景が中世から変わらない」とよく説明をしてくれました。

職人技によるヴァイオリン作り。
イタリアの巨匠ヴィヴァルディの「冬」がクラブMIXにアレンジされているのを聴く度に、中世からタイムスリップして21世紀にやって来たら大喜びするやろうなと思ってしまいます。

出口でマスコットキャラのイタリアちゃんみっけ❣️

一通りの見学が終わり階段を上がると、屋上テラスガーデンです。潮の香りがします。この万博が永遠ではないことがとてもせつなく感じました。